貴方は大きいスピーカーでないとよい音が出ないとお思いですか?
たしかに、一般の高級オーディオは大型のスピーカーを使っています。しかし、小さいスピーカーの方が、点に近づけば近づくほど良いという次のような効果があるのです。
たとえば、小さなスピーカーを用いた方がステレオの定位感がシャープになって、楽器の位置が目に見えるようにクリアになり、さらに、指向性が無くなって音 が四方八方に自然の音源のように拡がり、左右のスピーカーの音が部屋全体に伝わって、ほぼ部屋中でステレオ感を楽しめます。この効果を「点音源効果」とい います。
通常のステレオ音源の音の広がり 点音源の音の広がり
赤い音の広がりと青い音の広がりが重なり合う領域でステレオ感が得られます。左の図のように、通常のステレオ音源の場合重なり合う領域が限られているため、ステレオ感を楽しめるポジションが限られます。それに対し、点音源の場合は右図のように全領域でステレオ感が得られることになります。
では、なぜ 高級オーディオは大型のスピーカーばかりなのでしょう?
ひとつは、オーディオ開発の経緯の中で大型、大出力の神話が形成されたことと、もうひとつは、小さなスピーカーでは音量、音域、音質を同時に達成す ることができなかったからです。イヤフォンは超小型スピーカーともいえますが、部屋中にステレオ音場を作り出す点音源効果を発揮できる音量は出せません。
そこで考えられたのが、複数のスピーカーを用いて擬似的に点音源効果を作り出そうという方法です。この背景にあるのは、「理想呼吸球」という考え方です。 ここでいう理想というのは、現実には存在しないが概念上は想像できるという意味の「理想」です。点音源から出た音は、全方向に向かって球面が拡大していく ように広がっていきます。そこで、スピーカーのコーンが前後に振動するのと同じように、球の半径を内外に振動させ、点音源から出たような球面波を人工的に 発生させるという想像上の装置が考えられました。それが理想呼吸球なのです。
その理想呼吸球の概念を擬似的に実現した代表例が、BOSE社の創設者であるMITのボーズ博士が最初に作った2201という、8分の1球体に22 個のスピーカーを組み込んだシステムです。BOSE社のその後の製品でもこのノウハウが重要な役割を果たしています。他のメーカーからも12面体とか20 面体のスピーカーが発売されていますが、まさにこの擬似理想呼吸球に他なりません。
このようなオーディオ開発の歴史の中で、画期をなす形で登場したのがKOI Tigerなのです。KOIの新開発スピーカーTigerは点音源効果を発揮する独自の超小型ドライバーを単体で用いて、大型、高性能スピーカーの音質 を、ご家庭のごく普通のお部屋で、聴く位置や設置のスペースをほとんど悩まずに、音楽はもちろん、TVやDVDなどの映像の音響システムとしてお気軽にお 楽しみいただくことができるのです。
いいかえれば、高音質の超小型スピーカーシステムKOI TigerはHi-Fiピュアオーディオとビジュアル用オーディオ両方の用途で高いパフォーマンスを発揮できる画期的な優れた技術に支えられているのです。
また、KOI Tigerはオーディオ専門誌「Stereo Sound」「AUDIO BASIC」「MJ 無線と実験」や雑誌「男の隠れ家(ジャズ特集)」「スイングジャーナル」などに掲載され、オーディオファンも納得する音量、音域、音質を達成した、スピー カーの技術史に残るべき記念碑的な製品になると思われます。



