KOI Tigerは、数十年に及ぶ「クラシックを聴くなら、ヨーロッパ製の真空管アンプに、同じくヨーロッパ製の木製エンクロージャーのスピーカー」という確信を完全に破壊してくれました。
大体古楽系、そして声楽を主に聴いていて、スピーカーはずっとソナスファベールがベストとおもいこんでいましたが、KOI Tigerはそれをはるかに凌駕していると思います。今までどうしてもうまく鳴ってくれなかったCDは「録音が悪い」と決め付けていましたが、それらがこのシステムでは完璧にうまく鳴ってくれます。逆に、これまでそこそこ鳴っていたものが、録音もしくはデジタルリマスタリングの悪さを際立たせて聴くに耐えないという現象も生じています。録音環境の空気感、ガット弦のナチュラルな倍音、フォルテピアノの独特の音の減衰など、素晴らしいです。
現在、英ARCAMのCD23Tに接続して、電源とRCAケーブルは付属品とは別物を使用。パーツは4点とも花崗岩のプレートの上に水晶のインシュレーターを3点支持でかませています。これからさらにこの音をブラッシュアップするために電源系と信号入力系の見直しを徐々に進めようと思っています。
もし難点を挙げるとすれば、信号入力端子の「Audio」は現実的にはいらないのではないでしょうか?むしろ通常の「AUX」を2系統にしてもらったほうが好都合かと思いました(録音ソースに合わせてケーブルを換えるということもあるので)。
とにかくこの製品には本当に満足しています。音に押しつけがましさが無いこうした製品がこれからのピュア・オーディオの主流になるのではないか、むしろなるべきと思っています。
(船橋市 HYさん)



