まず特長を挙げるとすれば、音の迫力である。とにかくものすごい迫力がある。クラシック音楽を聴いたときなどには、まるでコンサートホールで直接生演奏を聴いているような錯覚に陥る。部屋の中に居ながらにして、である。一度 KOI Tiger で音楽を聴けば、この表現が決して誇張ではないということが理解できるだろう。
とにかく、このスピーカーは重低音の表現が半端でなく素晴らしいのだ。しかし、重低音を重視して迫力あるサウンドを出すということは、他社のスピーカーでも出来ていたことである。BOSEなどが、それに優れていたところであろう。だが、そのBOSEでさえ超えられない壁があった。それは「低音域を重視しすぎるために、高音域が目立たなくなってしまう」ということである。例えば、ピアノやバイオリンなどが多用されるミクスチャー・ロックやプログレッシブ・ロックなどをBOSEで聴く場合、ベースやエレキギターの音にピアノやバイオリンの音が隠れてしまって、聴こえ難くなってしまうことがある。私はそれをいつも歯がゆく思いながら聴いていた。しかし、 KOI のスピーカーは違った。
地面をうねるベースと天を駆けるピアノが共存し、融合し、極上のハーモニーを聴き手に届けてくれるのだ。私がKOIのスピーカーで音楽を聴いて一番驚き、感心した点はそこである。
「KOIのスピーカーは迫力のある重低音を出しながらも、それによって高音域の音が殺されていない」――これがKOIの最も特筆すべきアビリティーの一つだと思う。このアビリティーはベースとピアノが活躍するジャズや合唱曲などでも、最大限に発揮されるだろう。
さらに、サテライトの位置を自由に変えられるのも強みである。それによって、音のワイド感を強調するなど、聴き手オリジナルの聴き方が実践できるのだ。よく右のスピーカーと左のスピーカーで違う音を出している曲が存在するが、それなどを聴く場合は、ウーハーとサテライトとの距離を取り、音のワイド感を強調することをお勧めする。そうすることによってあちこちで音が鳴っているように聴こえ、よりライブ感が増す。
(西東京市 高2 石原 大樹 さん)



